私が住む毛穴町でも空家が目立って増えてきましたが、みなさんのご近所はいかがですか?
うちの近所を見渡して数えるだけでも半径200mの中に5件です。
我が家の真ん前にある空家には大いに困っています。
家の周りに草は生え放題、最近壁のヒビも増えてきて、雨とゆが詰まっているのでベランダに水が溜まっています。
このような、空家で困っている人も多いのではないでしょうか・・・
うちの隣組では、お年寄り世帯が増えて「隣組長できませ~ん」と辞退するご家庭が約半数。
核家族化が進み超高齢者社会のニッポン!これからもっともっと空家が増えてゆくでしょう。
これって将来的にもっともっと深刻な問題になって行くはず、 空家ばっかりの町って地域社会が崩壊してしまいます。
しかし、この空家問題に対する具体的な受け皿がないのが現状だそうです。
という事で「これはイカン!」と
その辺の事情を目の当たりにしている人たち(建築士さん、弁護士さん、司法書士さん、不動産鑑定士さん、会計士さん)が「さかい空家バンク」を設立しました。
今回は、空家バンク理事、アイ建設代表取締役社長の中辻正男さんにお話を聞きました。

2016年11月11日に開催されたさかい空家バンク設立総会
中古住宅より新築
国土交通省の数字を見れば、2012年の国内での「新築住宅着工戸数」が88.3万戸だったのに対して、中古住宅の供給量は50.3万戸。
住宅供給量のうち中古住宅が占める割合は36.7%だそうです。
この数字は欧米と比較すると格段に低いそうです。
- フランスで66.4%
- アメリカで77.6%
- イギリスでは88.8%
日本人は中古住宅よりも新築を好むのですかね?
空家になるもう一つの要因
家の持ち主が経済的に困っていない。・・・とりあえず置いておこう。
というケースも多いそうです。
ご両親が亡くなり(施設に入って)空家になっているがすぐに手放す気が無い。
しかし次の世代の方は遠く離れて暮らしているので事実上「放置」という事になっているそうです。
空家の問題
空家になっても定期的にちゃんと管理してくれれば良いのですが、「ほったらかし」になりがちです。
その結果起こってくる問題は
- 空家に誰かが侵入する
- ゴミの不法投棄
- 庭木の手入れがなされず、雑草だらけになる。落ち葉が散乱する。
など美観を損ない衛生的な問題に加え防犯上も良くない。
結果的に周辺の家屋の資産価値の低下につながる。
確かに・・・
草ぼうぼうで汚い家が有ればその周辺で家を買おうという意識を阻害しますよね。
さかい空家バンクは
放置される空家が増える原因は、
- 所有者がその資産をどのように活用できるのか?わからない
- どのようにすればよいのか知識や情報が無い
- 法的な手続きが難しい
- 売却する場合に近隣との境界線を明確にする必要がある
などなど・・・
総合的、簡単に言うと「めんどくさい」のです。
とりあえず置いておこうという事になっているようです。
空家を少なくするために
- 空家を無くすための啓蒙活動(勉強会の開催)
- 所有者に対し資産の活用方法の提案とサポート
- 法的手続きなどのサポート
- 近隣住民との境界を定めるサポート
- 空家の保守、点検
(定期的に巡回し空気の入れ替えや破損個所の点検、清掃など) - 空家情報の収集
などの活動を行います。
さかい空家バンクに情報登録することで、その空家に関する様々な情報を得ることができます。
例えば・・・
- 近くで住宅を探している人が居る
- グループホームなどの施設に活用する
- 土地を売って欲しい
など所有者さんにとって大きなメリットのある情報が出てくるかもしれません。

中辻社長とリーモ君の記念写真
また、それ以外にも物件を長持ちさせるためのサービスや、近隣への迷惑にならないようにするためのメンテナンスや点検管理なども相談に応じるそうです。
これからますます深刻になって行く空家問題、堺の町を活性化するために大きな役割を果たしていただきたいと思います。
空家として放置することは「百害あって一利なし」それを上手に活用できれば本当にみんながHappyですもんね。
Omoroiさかいは、さかい空家バンクさんから「住む」をテーマにいろんなことを教えてもらって発信していこうと思っています。
さかい空家バンク
所在地
堺市東区白鷺町1-5-1
電話:072-242-6720
藤岡