完全オリジナル自転車が作れるお店

ALMASシマノさん以外ほぼ消滅してしまった堺の自転車ですが、元々は鉄砲を作る技術(ライフリングバレル技術)から進化し発展を遂げました。
自転車のフレームパイプを作る技術がピカイチ!で「堺の自転車」の名を全国に轟かせました。

しかし、今では世界の自転車産業のほぼ全てが中国資本に飲み込まれてしまったそうです。

そんな中・・・

大阪で唯一
普段乗り自転車をフレームのパイプ選びから完全オーダーメードで作ってくれる自転車屋さんが堺にあります。

ALMAS

堺市堺区新在家町東2-1-21新名さん

ご店主:新名悟(しんみょうさとる)
東大阪生まれ

フランスで自転車を学び、手作り自転車職人の祖父に弟子入りした職人さん。
自転車作り一筋!フレームから設計するオーダーメイドの自転車工房を2010年に開業しました。


一見・・・変な自転車屋
ALMAS

「お前とこ自転車屋なのに、なんで自転車置いてないんや?」とよく言われるそうです。

「うちは注文いただいてから作ります。」って・・・わかりにくいですよね。

ALMASさんは競技用だけでなく一般の自転車をオーダーメイドできる自転車屋さんなのです。

オーダーメイド自転車とは?

  1. 使用目的
  2. 素材・・・フレームパイプに使用する金属の素材を選ぶ
  3. 採寸・・・お客さんの体型を図り理想的な自転車のサイズを設計する
  4. パーツ・・・ブレーキ、ギヤ、ランプなどのパーツ選び
  5. カラー・・・色見本の中からカラーを選ぶ、名前を入れたり、塗り分けたり、絵を入れたりもできます。色見本

をお客さんの体形と要望に合わせて作る自転車なのです。

オーダーメイド自転車っていくらぐらいするの?

完全フルオーダーメイドの自転車は25万円~
通勤・通学など街乗り用にはセミオーダーメイドをおすすめしているそうです。

価格は4~5万円台(カラーオーダー場合は約2万円かかります。)

価値をわかれば納得の価格です

ALMASさんは、一般の自転車屋さんと全く発想が違いました。

人が合わすか VS 人に合わすか

スーパー量販店の安売り自転車は別として・・・

有名ブランドの上級自転車なら4~5万するものも多くあります。

では、その金額の中身を考えてみましょう。
宣伝広告、カタログ、会社を維持するための様々な経費がなどが大きな割合で価格に含まれています。

ALMASさんの自転車は、自転車を作る手間にその費用が使われます。
有名ブランド自転車では無いですが、価値の高い自転車なのです。

もし、高くてもOK!自分に合った、良い自転車を永く乗りたい。という方は一度相談されてはいかがでしょうか。

自転車を買う

自転車を買う時って何を基準に買います?
色?デザイン?値段?オーダーメイド自転車

多くの方は、知識が無いからお店の人にお任せではないでしょうか?

本来、自転車屋さんは、お客さんの要望を聞き取り、その使用目的と、乗る方の体にぴったりフィットさせるのが大切なはずです。

  • 通勤、通学なのか?
  • お子さんを乗せるのか?
  • 買い物用なのか?
  • サイクリングを楽しむのか?

など使用の目的によって基本的なフレームのパイプの直径や、曲げ方、基本構造、材質などが違ってくるのだそうです。

フレームが決まったら、各パーツを決めてゆきます。

ブレーキブレーキ

新名さんは、「自転車は走るより止まる性能が重要!」だと言い切ります。

だからブレーキパーツは国産にこだわり使用しているそうです。

変速

どんな目的で使用するのか?によって数多くの選択肢があります。

  • 何段変速?
  • 変速機のタイプは?
  • 切り替え機の形と位置は?

などなど・・・しかしその前に!変速機

間違ってませんか?・・・変速ギヤの概念

新名さんは「堺の市街地で乗る場合変速ギアは不要だ」と言います。

変速とは早く走るためではなく、常に同じ回転でこぐための物
人間は回転数が落ちると重いと感じる・・・1分間に70~90回転が心地よい速度だそうです。

しかし、堺市内だけで乗る場合変速が必要な道路は、まず無い!だから基本的に変速機は不要です。と言います。

変速をつけることによるリスク

  • 構造が複雑になる
  • チェーンが外れる
  • 故障リスクが高まる
  • 部品代が高くなる

大多数の人は変速機能を使いこなせていない。というか使いこなす場所で乗っていない。
というのが現実なようです。

乗りやすい自転車とは

ギヤ比(黄金比) 前33:後16または前32:後15
前のギアの大きさは身長の1/10
ひざ下~足首までの長さが重要だそうです。

多くの人はサドルの高さだけを合わせば良いと思っていますが、最も重要なのはサドルからハンドルまでの長さ
腰かけた状態でハンドル握った時のひじの角度が最も重要なんですって!

競技用の自転車もシティサイクルも上体の形は変わっても、ひじの角度は同じで118度
この角度が最も安定して乗りやすい角度だそうです。

ひじの角度は「118度

ひじの角度は「118度

このような基本を満たす自転車が乗りやすい自転車
逆にこの範囲を超えてくると乗りにくい自転車となります。

人間が自転車に乗る時のフォームは決まっているんだそうです。
その最も理想的なフォームを実現するために自転車の形を調整するのがオーダーメイド自転車だという事ですね。

人間が自転車に合わせるのではなく、乗る人が最も楽なフォームの寸法を取って自転車を作る。これが新名さんの自転車基本です。

自分の体に合った自転車=乗りやすい自転車

自転車当たり前の話ですよね。

そんな大切なことなのに・・・自転車を買う時に説明しないのはなぜなんでしょう?

自転車の流通形態を考えれば仕方がないようです。

自転車屋さんはメーカーから完成品として仕入れるので、
完成品から個々部品を取り換えるという事は、
手間と在庫リスクを考えると無理。
だから…販売時にそんな説明はしない。(できない)

というのが最大の理由

また、コンサルティングセールスをするには相当な知識が必要=人材育成ができない
(アルバイト、未経験者でも販売できるシステム)
だから安く販売できる。

もし、お客さんに合わせる自転車にこだわると価格がど~んと上がってしまうんでしょうね。

新名さん曰く・・・「街を走っている自転車の9割がサイズを間違えている」らしいです。
特に最近は27インチ自転車が主流になってきているが、日本人の体形には適さないそうです。(27インチはイギリス人のために生まれたサイズ)
日本人の基本は26インチなんですって。

西洋人:身長180cm以上、足が長いから27インチの自転車が漕げるのであって、日本人の体形には乗りにくい自転車となってしまうそうです。

でも、流行~ブームで売れるのが日本という国なんですよね~。

モノづくりのネットワーク

新名さんの周りには、こだわりのある職人さんのネットワークが出来上がっています。
サドルにこだわる職人さん、ハンドルのグリップをコルクで作る職人さん、塗装屋さんなど技術と情報のネットワークか形作られ、そこから生まれる自転車には作る人たちのこだわりが詰まっています。

採寸から乗り方まで

こんなことですから・・・
新名さんの自転車は出来上がるまで時間がかかります。

やっと出来上がっても・・・再度体に合わせて微調整

そして乗り方の指導までして納品されます。

新名さんのお仕事

そんな手間をかけた高価な自転車を買う人っているんですか?と質問してみました。

実は新名さんの仕事の80%が古い時代の自転車の修理、再生だそうです。
古いこだわりの詰まった自転車を、元のように完全復活させるのだそうです。

この仕事の依頼が全国から舞い込んでくるそうです。

それはそれは、すごい自転車です。

例えは、私がうかがったその日にお店にあった自転車は・・・

フレームはTOEIというメーカーの自転車です。
サドルはフランスの馬具メーカーIDEALE88という逸品
(20万円くらいの価値があるそうです。)
ヘッドライトを点灯するためのダイナモはハンドルチューブの中に組み込むという超手作りなシステムを作り上げるんだそうです。
(写真下右端のブランドマークは七宝焼きで金縁)

いったいこの自転車を買うとすればいくら位の価値なんですか?
と尋ねてみると、「50万円くらい」だそうです。

どんな要望も叶えます

新名さんにかかれば、どんな要望にも応えてくれます。

  • 今お使いの自転車を電動自転車に改造
  • ブレーキの位置を変更
  • 変速機を追加する
  • 荷物台を改造

新名さんは職人さんですが、気さくにお話ができる優しいお兄さんです。
自転車のことなら何でも相談に乗ってくれますよ。