みなさんコンペイトウってよく知ってますよね?
では、アルヘイトウは?
「アルヘイトウ」について詳しい話を「堺あるへい堂」のご主人岡田明寛さんにうかがいました。
岡田さんは大阪の飴屋さんに生まれ、飴に関してはプロ中のプロ
飴を知り尽くした男です。
飴業界でバリバリ働いていたのですが突然の大病で静養。
その後自分の人生を楽しむための手段として飴づくりを再開しました。
もちろん「堺あるへい堂」の名前の由来は「アルヘイトウ」です。
アルヘイトウとは
飴の原材料は砂糖と水あめからできています。
水あめは、デンプンから作られます。
では砂糖は?・・・はいサトウキビとテンサイトウですね。
飴は砂糖と水あめの混合比率、それと水あめの原料で飴の品質が違ってきます。
砂糖と水あめでは、砂糖のほうが材料費が高くつきますし、水あめも原料がトウモロコシと米では値段が違います。
普通のスーパーで売っている安い飴(キャンディー)とアルヘイトウとの違いは、その原材料と混ぜ合わせている比率なんですね。
安物の飴は、水あめの割合が多いので舐めると口の中が粘っこくなります。
岡田さんの曰く、砂糖と水あめが最良の状態でミックスされた最高級の飴こそがアルヘイトウと呼べる。
ということです。
砂糖の割合が8割以上の砂糖菓子
が、アルヘイトウと言っていいそうです。
では、そのアルヘイトウという名前はどこから来てるのでしょう?
これは南蛮貿易でコンペイトウと同時期に入ってきたポルトガル語で「アルフェロア」という砂糖菓子が日本独自の飴とドッキングしてアルヘイトウとなったそうです。
ちなみにコンペイトウは「コンフェルト」という名前で入ってきたらしいです。
その時代は包装の技術が無いためにアルヘイトウは長時間の保管ができませんでした。
だから、そのまま置いていてもべとつかないコンペイトウだけが受け入れられ、その名が今に至るまで受け継がれてきたのだと考えられます。
なにわの伝統野菜を飴にする
岡田さんは野菜ソムリエという資格を持っていて、いろんな野菜に精通されています。
そこで地場の野菜を使い、野菜の味を引き立たせる飴を作っています。
なにわの伝統野菜ってなんなのでしょう?
それは、天下の台所である大阪の食文化を支える大阪独特の野菜のことです。
例えば・・・
- 九条ネギの九条って西九条の九条
- カモナンバのナンバは難波ねぎ
なんですよ。
堺あるへい堂さんでは、そんな、なにわの伝統野菜を飴に練りこんでるんです。
タイトルは「野菜ソムリエが作ったなにわの伝統野菜飴・やさい畑」
- 泉州水なすの塩飴
- 和泉市のみかん飴
その他
その他、生姜飴、塩飴、べっこう飴、古代米を原料にした水あめを使った飴もあります。
岡田さんが作るアルヘイトウ
私は、飴屋ですが、飴だけを売ってるんのではありません。
お菓子ってその土地の文化そのものだと思っています。
ですから、私は「飴を通して堺の文化を売るのだ」と思うのです。
お客さんに堺の歴史と文化をお話しして、堺に興味を持っていただく。
これこそが私が飴屋をやっている意味なんです。と語る岡田さんが頼もしくカッコいいと思いました。
堺あるへい堂の飴を買うには
■堺東観光案内所
■大仙公園観光案内所
■山之口商店街:紙Cafe
■さかい利晶の杜
■泉州庵
■堺あるへい堂
さらに、堺市内で開催される各種イベントにて販売しています。
■ガシ横マーケットプラス(毎第3日曜)
■さかい市民にぎわい市(毎第2日曜)
■熊野小学校朝市
■美原朝市
他
堺あるへい堂
堺市堺区南花田口町1-2-18
電話:072-225-5210
藤岡