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今回のテーマ:堺事件と五代友厚

朝の連続ドラマで一躍有名になった五代友厚(五代様)と堺の関わりについて堺地域史研究家の中井正弘先生がお話しくださいました。

堺事件

まず、堺事件って知ってますか?
堺区の人は地元なので知ってらっしゃると思いますが、私はOmoroiさかいを始めるまで知りませんでした。

堺事件は慶応4年2月15日(1868年3月8日)に堺で起こった国際事件です。

鳥羽伏見の戦いで敗れた幕府が政権を朝廷に返上した大政奉還の直後に事件が起こりました。

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堺旧港近くにある堺事件の碑

簡単に説明すると・・・

堺奉行の役人が逃亡した後に進駐してきた土佐藩士は強烈な攘夷派。
開国などとんでもない!と思っている藩士の前に、堺の港から歓楽街に上陸してきたフランス兵

ムカムカ来ている土佐藩士の目前で、町人たちと交歓を始めたのを苦々しく思った隊長がブチ切れて「打て!」の命令で一斉射撃
あっという間に11人のフランス兵が死亡。
これが堺事件です。

フランス兵が上陸してきた地

堺市堺区栄橋町2丁5

 

しかし、この時すでに世の中は「尊皇攘夷」から「開国和親」の方向に大きく方針を転換していました。
「なんちゅう事してくれたんや!責任取らんかい。」と今までの「忠義の志」は可哀そうに妙國寺で切腹を命じられたのです。

撃った奴誰じゃ?と聞かれて28~29人申し出ました。
全員切腹せんでもええ、20人にしといたる。
という事で、なんと20人をくじ引きで決めたそうです。

そして妙國寺での切腹

妙國寺の駐車場横には「とさのさむらいはらきりのはか」と書いた碑があります。

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その時の妙國寺での配置が下図です。

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その時に重要な役割を果たしたのが五代様

五代友厚は通訳を兼ねた外国事務局判事としてこの切腹現場で重要な役割を果たしたのです。s-E1453423968555_3f9d_1

妙國寺では、順番に切腹してゆきました。

20人が順番に腹を切って行きます。
ところが、11人が終わった時にフランス側から中止の申し入れがありました。

9人が助かったのです。

一般的には・・・

あまりにも凄惨な切腹現場にフランス人が恐れをなしてストップをかけたという話が伝わっています。
実際は11人殺されたのだから11人で良いという事があらかじめ決められていたというのが正しい情報だそうです。

しかし・・・
土佐藩の家老深尾さんが

「20名は死を決して此席に臨む。ことに臨んで死を免かるるは、志士の恥ずる処ならん。むしろ殺して清きを表すべし」

そこで五代様が

「人命は時により鴻毛よりも軽く、時に泰山よりも重し。本件、事の可否はしばらくおき、先方がすでに足れりというのに、強いて死せしむるは、彼の意に悖るのみ。生かして他日尽くすところあらん」

深尾

「一応もっともだが、これは現場臨席将校の言葉である。本艦の上官に異議あって、再び死を促すことあらば、わが国の体面にかかわる」

五代

「いや、外国では外に使者として出る時は、全権を代表して席に臨む。決して異議の出るはずがない。私が確約を保証する。」

とカッコいい言葉

その後・・・五代は
念のために確認してくると言って沖合に停泊している軍艦に出向いて、大使と面談し「11名の切腹で良い」という事の了解を取り、書面にした。
という記録がフランス側の資料として残っているそうです。

そして五代が妙國寺に戻ったのが夜中の1時だったそうです。
これで堺事件が決着したのです。

それだけではありません。
事件直後に堺に入った五代様は、500両の現金を積んで、今から海に沈んだフランス兵を引き上げよ。
引き上げた者には一人につき30両の賞金を渡すと言って地元の漁師に命令しました。

すぐに遺体を引き揚げてフランス側に引き渡すことでフランスに対して誠意を表したそうです。

五代様スゴイですね。

そして11名の土佐藩士が葬られたのが妙國寺の向かいにある宝珠院です。

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ルネッツ・タカラヤおもしろ堺歴史サロン

けやき通りにあるルネッツ・タカラヤさんでは2ヶ月に1度、中井正弘先生による「おもしろ堺歴史サロン」を開催しています。

堺の歴史をオモシロおかしく勉強できますので、興味のある方はご参加ください。

次回は5月21日(土) 午後1時30分から約1時間

テーマ:堺の母なる川「石津川」と「晶子」の名の謎

参加希望の方はお電話で
電話:072-232-2814
ルネッツ・タカラヤ

堺市堺区 南三国ヶ丘町4-1-1

定員:15名
参加費:500円(飲み物代別)

ルネッツ・タカラヤブログ

ルネッツ・タカラヤさんは外から見れば眼鏡屋さん、中に入ると喫茶店+眼鏡屋さんというオモロイお店です。

元々メガネを買いに来るお客さんに挽きたてコーヒーを出していたところ「こんなに美味しいコーヒーを出すなら喫茶店をすれば」というお客さんからの要望で喫茶店&眼鏡屋さんのルネッツ・タカラヤさんが誕生したんだそうです。

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地図

堺市堺区 南三国ヶ丘町4-1-1

藤岡

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