先月18日~6月23日(日)までユネスコの無形文化遺産に登録されている日本の手漉和紙についての展示を行っているというので行ってきました。
堺市博物館学芸員の矢内さんに説明をしていただきました。
今回の展示は
- 無形文化遺産として記載された石州和紙(島根県浜田市)、本美濃紙(岐阜県美濃市)、細川紙(埼玉県小川町)
- 和紙文化を訪ねて
日本各地の和紙など - 高野紙
高野山麓で発達した和紙
が紹介されています。
まず、この企画展の最初にきれいな屏風が展示されています。
この屏風は「月次風俗諸職図屏風」と言って12ヶ月いろんな職業の人が働いている様子を描いた屏風で堺市博物館の所蔵です。
なぜこの屏風が展示のトップなのかと言いますと、この屏風を解体修理する際に中から美濃大垣藩の御用を勤めた表具屋吉兵衛さんが木枠の下張に使っていた文書がたくさん出てきたのです。
それはまさにタイムカプセル。
寛文年間(1661~1672年)のいろんなことが読み解かれました。
大垣市では大きな話題となり、岐阜新聞にも大きく取り上げられたそうです。
読みやすい展示です
今回の展示で矢内さんが自信をもって仰る特徴は・・・
文字が大きい!
博物館の説明書きって字が小さいでしょ!読みにくいという方が多いので今回は思いっ切り大きくしたんですよ!
ってホントにでかい!老眼鏡なしでも大丈夫です。
日本各地に和紙の産地はたくさんあります。
その中で無形文化遺産に登録された3つの和紙は・・・
- 現在も作り続けられている。
- 機械化、産業化されていない
と言う事が基準で登録されたのが石州和紙(島根県浜田市)、本美濃紙(岐阜県美濃市)、細川紙(埼玉県小川町)だそうです。
今回展示されている和紙は超貴重!超お高いそうです。
堺の和紙
堺にも湊紙と言う和紙がありました。
湊紙は黒い和紙で茶室腰張紙として使われました。
高野紙
近隣の和紙の産地として高野紙と言う和紙がありました。
高野山麓の村々で漉かれた和紙で近年高野町細川地区でその技術を伝承する活動が始まったそうです。
その他、和紙を使った伝統工芸品や紙漉きの道具(漉き舟)そして「くす玉」の原型も展示されています。
展示
全国各地にある和紙の文化の展示、知らない事ばかりでいい勉強になりました。
6月23日まで