只今堺市博物館では「豊臣秀吉と堺」という企画展を開催しています。

6月22日(初日)に行って今回の展示をプロデュースなさった堺市博物館学芸員の宇野さんに説明いただきました。

まず、最初の展示は堺市博物館所蔵の「聚楽第(じゅらくてい)行幸図屏風」です。

この屏風絵ですが秀吉の時代を代表する絵画でこの企画展の目玉となっています。
各地の博物館で開催される秀吉の展覧会にも貸し出すことの多い貴重な資料だそうです。

この屏風絵は2018年度に解体修理を行い今回初めてのお披露目です。

聚楽第は関白になった豊臣秀吉の政庁兼邸宅で屏風絵には聚楽第に後陽成天皇をお招きする行列の様子が描かれています。

じっくり見てみると天皇を乗せた輿を担ぐ人々の行列、近隣の武家屋敷の様子や警護の武士、そして見物に来た人々など、その時の状況がよくわかるじっくり見ているとすごく面白い、当時にタイムスリップできる絵画です。

そして聚楽第に使われていた金箔が貼られた屋根瓦が展示されていました。

(堺市博物館:聚楽第行幸図屏風修理記念誌P14 転載)

さすが秀吉。金ぴかの屋根瓦の建物ってものすごいですよね。
どんな建物だったんでしょうね。

その他、秀吉直筆の書や、朱印状、そして秀吉と堺との関わりを表す品など秀吉にまつわる貴重な品々約60点の資料が展示されています。

秀吉は62歳で亡くなったそうです。
たくさんの戦を乗り越え、天下人となって、たくさんのお城を築き、たくさんの女性を愛し・・・

まさにスーパーマンですよ。
一体何人分の人生を生きたのでしょうか?

私は来年62歳。
もうひと踏ん張りしなければと秀吉に励まされた企画展でした。

藤岡


豊臣秀吉と堺

堺市博物館
令和3年5月29日(土曜)から7月11日(日曜)まで
休館日:月曜日

詳細ページ