天岩戸開き
建速須佐之男命(スサノオノミコト)の暴挙に怒った天照大神(アマテラスオオミカミ)は、天の岩戸にはいり、その戸をぴったり閉めて閉じこもってしまいました。
するとたちまち天地は暗闇となり災厄が発生しました。
困り果てた神様たちは計略を考え、実行したのです。
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と八咫鏡(やたのかがみ)を作り岩戸の前に飾って芸能の女神である天宇受賣命(アメノウズメ)岩戸の前で面白い踊り舞います。
まわりにいた神々は大笑い!
その笑い声を聞いた天照大神は外は闇夜のはずなのになぜそんなに楽しそうなのか?不思議に思い、天の岩屋の戸を少し開いたのです。
すると踊っている天宇受賣命(アメノウズメ)が「あなた様よりも貴い神様がいらっしゃいます」と言って八咫鏡を差し出しました。
そこには美しい女神が映っています。
その女神を自分だとは思わずに、天照大神は身を乗り出します。
その時、岩戸のすぐ横に隠れていた天手力男神(アメノタヂカラオ)がぐいっと天照大神の手を握り、外へと引っ張り出します。
そして太玉命(フトダマノミコト)がしめ縄を張り、中へ戻れないようにしました。
【解説:毛穴町彫り物担当・須田さん】
神話伝説として 他町でも多く枡合正面で採用されてる神話伝説の鉄板ネタですが、平の枡合には珍しいと思います、はじめは毛穴町も正面の予定でした。
しかし…地車本体の構造が決まっていくにつれ植山工務店でも最大クラスの枡合になる!
当初願いしていた 神武東征の場面を平(側面)に彫るには大き過ぎる!
前田親方から、天の岩戸開きなら登場人物も多く構図のイメージができているとの一言で場面を差し替えました。
この枡合 組物が真ん中に三段あり この様な構造の枡合のだんじりは毛穴町以外にはありません。
大工さんと彫師さんとの知恵の結晶で見どころの一つです。