堺市立町屋歴史館

堺旧市街を南北に貫くチンチン電車の通り(大道筋)を北に突き当たると第2次世界大戦、堺大空襲で火災をまぬがれた古い街並みが残っています。
むかし、その辺りの「七つの町」は、鍛冶職人さんが多く住んでいて「七まち」と呼ばれていたところです。

その中の2つの建物が「堺市立町家歴史館」として公開されています。

どちらの施設にも観光ボランティアガイドさんが常駐していますので、楽しく、詳しく案内してもらえますのでぜひ行って見てください。

また、ここでは月替わりで堺の歴史や伝統を紹介する企画展示を行っています。

このページでは、その企画展示の情報も紹介します。

山口家住宅

 

山口家住宅は、平成21年から「堺市立町家歴史館:山口家住宅」として公開されています

山口家住宅

1615年の大坂夏の陣で豊臣方が火を放ち堺の町が焼かれました。
山口家住宅はその直後に建てられた、国内でも現存する数少ない江戸時代初期の町家建築で重要文化財に指定されています。

リーモ君山口家住宅には観光ボランティアガイドさんが常駐しています。
ぜひ説明を聞きましょう!
贅を尽くした山口家住宅、説明を聞かないと見過ごしてしまいます。

山口家住宅ここに注目!


堺観光ガイド:山口家住宅

開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:200円、65歳以上の方、障害のある方、中学生以下は無料
※20人以上の団体は160円
駐車場:なし
交通:阪堺電気軌道 阪堺線「綾ノ町電停」下車、徒歩3分

清学院

清学院(せいがくいん)は元々修験道(しゅげんどう)の道場でした。
その後、江戸後期から明治初期にかけて清光堂という名の寺子屋でもあったところ、
清学院堺の偉人の一人である河口慧海(かわぐちえかい)がここで学びました。
現在清学院では、寺子屋の歴史をしのばせる資料の展示や、河口慧海に関連するパネル展示も行っています。

堺観光ガイド:清学院

開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入場料:100円(中学生以下・65歳以上の方・障害のある方は無料)
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
アクセス:南海線「七道駅」下車、阪堺線「高須神社駅」下車
駐車場:なし

河口慧海(かわぐちえかい)1866年-1945年

堺の人でもその名を知らない人が多いのではないでしょうか?
南海本線七道駅に行って見てください。駅前ロータリーに大きな荷物を担ぎヤクを連れてチベットを目指す河口慧海さんの銅像があります。

どんな人なのかを知ると…ホント「すごい」人なんです。

河口慧海

河口慧海は1866年に堺で生まれました。明治23年に東京の五百羅漢寺で得度を受け出家して禅を学び住職なりました。

しかしその後、その地位を捨て、梵語・チベット語の仏典を求めて、チベットを目指したのです。
それも2回。

これってホントにすごいことというか。
凡人には理解できないことです。

チベットって、今でもなかなか行くには遠いところですよね。
2006年7月に西寧からラサまで全線開通したチベット鉄道で検索してみました。

上海から直通の列車があり軌道の距離にして4,373km、所要時間47時間47分(2日間)かかります。
また、チベット鉄道と言えば世界で一番高い場所を走る鉄道としても有名で最高地点が海抜5,072 mなんです。

だから航空機のように気密性を備えた特別仕様の列車で車内は気圧を調整してます。
また、いつでも酸素を吸えるように座背に酸素マスクも備わっているんです。

というように列車でも苛酷な環境を通過して行くところに、徒歩で行くなんて・・・
慧海さんはいったい何を求めていったんでしょうね?

その辺りをぜひ清学院に行って探ってみてください。

企画展示情報

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七まちMAP

 

堺七まち