専門医が話す 脳卒中のお話

12月1日に特別養護老人ホームで脳外科医師による講演会が有るというので勉強に行ってきました。

講師は、馬場記念病院 脳神経外科 宇野淳二先生

主に脳梗塞のお話しでした。

とにかく一刻を争う病気なので「おかしいな」と思ったら即119番しましょう。

  1. 突然手足が動かなくなった
  2. 急に言葉がしゃべれない、意識状態が悪い
  3. 顔が歪んでいる

そして救急車が来るまでは嘔吐物などがのどに詰まらないように注意してください。

脳梗塞とは脳の血管が詰まることで脳細胞に血流が行きわたらなくなり酸素や栄養分送ることができず、障害が生じる病気です。

その原因はいろいろあるのですが、その詰まりを取り除き血流を回復する治療を行います。

その中でも心臓でできた血栓が血管内を流れてきて脳の血管が細くなったところで流れをせき止め詰まった状態を「心源性脳梗塞栓庄」と言います。
このタイプの脳梗塞は、比較的大きい病巣ができるため、症状が強いことが多く、生命が危険な場合も多くなります

これに対する治療の方法は

  1. 薬で血栓を溶かすt-PA静注による血栓溶解療法
    薬によって血栓を溶かす方法
  2. カレーテル治療
    血管内にカテーテルを通し血栓をからめとる方法とバキュームで血栓を吸い取る方法

が有ります。

いずれにしてもできるだけ早い治療が望まれます。

救急搬送はどうなってるんだろ~?

と思い堺市消防局にたずねてみました。

救急隊員さんは患者さんの状態を確認しその病状を入力することで最も近くで受け入れ可能な病院を検索できるシステムが有るそうです。
消防局と病院は搬送と早期治療の連携がうまくゆくことが最も重要だと考えて会議や勉強会を開催しているそうです。

その話を直接聞けて、嬉しいなあ~と思いました。

馬場記念病院では24時間365日いつでも脳外科のドクターが治療できる体制を整えてくれているそうです。

有ってはならないことですが、いつ詰まるのかってことなど予測できないので、もしもの時に早く運んでもらえるように・・・
おかしいな??と思ったら119番ですよ!