ただ今さかい利晶の杜では、企画展「「源氏物語」を解き明かす晶子」を開催しております。

今年は、与謝野晶子の最後の大作『新新訳源氏物語』完成からちょうど80年になるのでそれを記念しての開催です。

晶子さんは、少女時代から「源氏物語」に親しみ、生涯に3度も「源氏物語」の現代語訳を手掛けました。
今回の展示では、与謝野晶子が生涯をかけて「源氏物語」に傾けた熱い思いが詰まった品々が展示されています。

展示内容は3部構成です

第1章は晶子の古典創作「新訳源氏物語」

10代の頃から「源氏物語」を愛読した晶子が「新訳源氏物語」を出版するまでの経緯や資料を展示しています。

源氏香図:中澤弘光画

新訳源氏物語の挿絵など

竹取物語の絵巻物

第2章は読み継がれる「源氏物語」

「源氏物語」は今から千年以上前に作られた世界最初の長編小説です。

写本や版本によって読み継がれてきて晶子さんも心を動かされ「新訳源氏物語」を書き上げたのです。

しれは何度も版を重ねて現代でも多くの人に読まれています。

その「源氏物語」の原作の魅力がわかる資料展示です。

そして第3章は最後の大作「新新訳源氏物語」の完成

今から80年前の昭和14年に「新新訳源氏物語」は完成しました。

晶子は生涯に3度も「源氏物語」の現代語訳にチャレンジしました。

残念ながら2度目の原稿は関東大震災で焼失し、出版されませんでした。

様々な苦難を乗り越えて3度目の現代語訳が「新新訳源氏物語」です。

その完成祝賀会で晶子さんが写っている写真やその時来ていた着物、直筆の草稿など完成までの晶子さんの熱い思いが伝わってくる展示です。

晶子ファンだけでなく晶子についてよく知らない方でも興味深い展示です。

今回初公開の自筆歌稿ノートも必見です。

12月15日まで開催していますので足を運んでみてはいかがでしょう。


さかい利晶の杜
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