堺で暮らしているとこの「堺」の文字あちらこちらで見ますよね。
堺市役所本館ロビーに掲げられています。
他にもこんなところで見ます。
例えば・・・・
この「堺」の文字を書いた方にお話を聞くことができました。
この字を書かれた方は、堺区在住の永田峰亭先生
書道の先生として53年、御年81歳です。
長年書の道を追求され、いろんなところに先生の書かれた文字が刻まれています。
私は前からこの堺の字どんな人が書いたんやろ?
なんであの1本がひゅ~んと長いんや?
と思ってましたので、今回その問題がスッキリしました。
というわけで・・・
この「堺」についてお話しいただきました。
まず、この字は2008年に堺市役所からの依頼で書かれたそうです。
それで・・・
この堺という文字
まず私の疑問ひゅ~んと長いのは昔の堺の海岸をイメージしたそうです。
そして全体的にしっかり、ガッチリした字体で仕上げたのは・・・
「行政しっかりしてや!」という願いを込めて力強く書かれたそうです。
依頼を受けてこの字を書くに至るまで、堺に対していろいろ思いを巡らせて・・・・
よし!という瞬間に一気に書いたと話してくださいました。
そして他にも先生が書いた「堺」私たち堺市民はあちこちで見ています。
まずはコレ。
ひったくり防止の自転車の前かごカバーです。
これも独特の堺ですよね。
なんでこんなかっこうになったの?と不思議に思ってましたが説明を聞いて納得!
ポニーテールの女性が自転車に乗ってる姿をイメージしたそうです。
あの1本が風になびく髪の毛なんですね~
そして、環濠クルーズSakaiのTシャツ
このビョヨ~ンは環濠をイメージしているそうです。
そして切れ味の鋭い刃物の堺
これら、堺でよく目にする「堺」は永田峰亭先生の書です。
堺という字
この堺という文字についてスゴク興味深いお話を聞かせてくださいました。
実はこの堺という字は「漢字」じゃないそうです。
漢字・・・漢(中国)の字ではなく日本でできた字です。
国字だそうです。
ネットで調べてみると畑や峠も同じく国字です。
元々境目を表す字で
田を分けるというところからできている世界の界が元なんです。
それに堺でツチヘンがついたそうです。
モノのはじまりなんでもさかい・・・地名の文字まで作ってしまったでしょうかね?
という話をしながら分厚い漢字の本を見せてくださいました。
堺(さかい)
堺の名の由来は、摂津、河内、和泉の国の境目だったことからきています。
摂津と和泉の国境が大小路で、摂津、河内、和泉の国が交わったところが三国丘でそこに祀られているのが方違神社です。
これは私の勝手な想像ですが・・・
境界から真ん中を取って両端をくっつけて「堺」にしたのかな~?
堺という字が堺で作られた字なら「堺」を使ったものは全て堺に関係するのでは?と地名「堺町」を検索してみました。
すると全国に「堺町」っていっぱいあります。
検索トップのウキペディアに「堺町」のある都市という項目があります。
やっぱりそうだったんだ~
もう少し「堺」という字について調べてみたくなりました。
しかし昔の堺の人は全国に出て行って大活躍してたんですね。
藤岡