「玉手箱プロジェクト」とは造形作家のイシバシオサム先生が山之口商店街のギャラリーいろはにで個展を行っている時に、立派なホコリにまみれているボックスが商店街のあちらこちらにまるで放置されているのを発見。これは何?とギャラリーのオーナー北野さんに尋ねたところ・・・

商店街活性化のため、多額の費用をかけて作ったものだということ。
いろいろ活用してきたけれど、長続きせず今では放置。
もったいないなあ・・・と言うと、「何か楽しい企画を考えて」、ということになってスタートしたのがこのプロジェクトです。

ボックスということで大きな作品を展示することもできませんし、かといって小さいものをあれこれ展示してもパッとしないので、何か共通のテーマが必要だと考えました。
「ボックス」に展示するということで「箱」。
さらに堺の成り立ちや宿院の土地柄を考えて「海」。
「浦島太郎」から「玉手箱」へとイメージがふくらみました。時を超えて「玉手箱」が開かれるという感じです。それは、開けてはならないのではなく、今こそ開かれる時だということで「玉手箱プロジェクト」となったそうです。

様々な現代社会の問題が横たわっているからこそ、それぞれの思いや考えをこのプロジェクトを通して「玉手箱」にこめて発表展示してもらいたい。
その甲斐あって

  • これまで誰に見せることもなく自宅で日記のように絵を描き続けてこられた最高齢の西原さん
  • コツコツと針金細工で作品を作ってこられたにもかかわらず発表の場が少なかった森さん
  • 習い事でいっぱい作品が家にあるのに年数回の展覧会しかないという方々
  • 学校で制作した作品などどこにも発表できずに持ち帰るだけの子どもたち

プロやアマ、お年寄りから子どもまで、立場や年齢に関係なくそれぞれが展示発表できる場、そして美術館やギャラリーなどに入ることが敷居が高いと感じておられる方々に鑑賞の機会を、そして自分も作りたい出してみたいと思える、そんな商店街になれば楽しいですね。

作品でなくても、自分が大切にしているもの。コレクションなどを展示していただくことも含めて自分の「玉手箱」をそのままならべていただければOKです。

ぜひあなたの作品も展示してみてはいかがでしょうか!

玉手箱募集案内

新たな企画として10月よりスリッポンで商店街を散歩!が始動

「玉手箱プロジェクト」公式ブログ