オモシロく鉄砲を学べる堺鉄砲館
堺市の中心街は先の戦争でほとんど焼け野原になってしまいました。
しかしチンチン電車通り(大道筋)を北に突き当たって綾之町の信号を斜め右に進むと古い街並みが残っています。
この付近には、いろんな観光名所が点在していますので町歩きをするにはおすすめのエリアです。
堺鉄砲館に行くには、道が細くちょっとわかりにくいですが、スマートフォンのgoogleマップで
「堺市堺区北旅籠町西1-2-7」
と入力して連れて行ってもらいましょう。
最寄駅はチンチン電車(阪堺線)高須神社駅
地図
[map addr=”堺市堺区北旅籠町西1-2-7″]堺鉄砲館
堺鉄砲館には数多くの火縄銃とそれにまつわる資料が展示されています。
また、説明してくれる館長の二宮要さんは鉄砲に関する知識の宝庫、鉄砲のことならどんなことでもお聞きください。
ユーモアたっぷりにオモシロおかしく説明してくださいます。
展示されている火縄銃は西暦1500年代の物が中心で全て本物、堺で作られたものです。
ここには大きく分けて3種類の火縄銃を展示しています。
●狙撃銃・・・お城の上から下に向けて狙い撃ちする銃
●足軽筒・・・軽く作られていて戦で持ち運ぶ銃
●侍鉄砲・・・威嚇用の鉄砲(大きな音で敵を威嚇する)
それぞれ大きさや重さ、デザインが異なります。
鉄砲の製造工程
- たがねで銃身となる鉄板を切断する。
- 鉄板を1200℃まで熱し心棒の周りに曲げてパイプを作る。
- 当時は溶接技術が無かったので、パイプの周囲に鉄板をグルグル巻きつけて補強する・・・だからすごく重い鉄パイプになる。
道具と言っても機械は全くありません。
ほぼ全て手作業で作っていたのだからすごいですね!
火縄銃を作るのに約10人の職人さんがかかわったと言われているそうです。
一口に火縄銃と言っても、足軽の持っていた鉄砲は実用的で装飾などもありませんが、侍鉄砲はキレイな装飾が施されています。
こんな鉄砲はお高いのでしょうね。
重さと、重厚感を体感
堺鉄砲館の大きな特徴は、実際に鉄砲に触れて、手に取って重みや重厚感を体感できることです。
また、別料金で甲冑や衣装を着けて記念撮影させてくれるので、観光客のみなさんは大喜び!
私が行った日にはアメリカシアトルから来た学生さんの団体と一緒でした。
「トムクルーズだ!ラストサムライ」と言いながらノリノリでポーズをとっていました。
本当に楽しい堺鉄砲館です。
堺鉄砲館
営業時間
11:00~16:00(土・日曜日、祝日のみ開館)
※臨時休館することがあります。
入館料
大人:100円・学生子供無料 ※武将変身体験100円(別途)
向かいには本当に鉄砲が作られていた鉄砲屋敷があります。(中は非公開)
堺火縄銃保存会
堺火縄銃保存会は、10月に行われる堺まつりをはじめ、8月1日の住吉大社の住吉祭(神輿渡御)で祝砲を轟かせます。
この迫力は、ホントすごいですよ!腹に響きます。
堺火縄銃保存会は
昭和55年(1980年)堺市在住の有志で結成されました。
自由都市、堺商人の文化遺産、堺火縄銃の歴史とその文献資料を後世に伝え古式砲術の学術研究および保存に努める事を目的で設立いたしました。
広く世間に火縄銃を紹介し堺の歴史や文化を知ってもらうための活動をされています。
新規会員募集
火縄銃保存会では新規の会員を募集しているそうです。
未経験者も大歓迎!
あなたも甲冑をつけて火縄銃で祝砲を撃ってみませんか。
お問い合わせは
堺火縄銃保存会ホームページ
藤岡